フィギュアケース:UVカット機能付きの選び方
お気に入りのフィギュアを、変色や劣化から守り、いつまでも美しい状態で楽しみたいとお考えの方へ。UVカット機能付きのフィギュアケースは、その願いを叶えるための賢い選択肢です。しかし、いざ選ぼうとすると、様々な素材や仕様があり、どれを選べば良いか迷ってしまうことも少なくありません。ここでは、UVカット機能付きフィギュアケースの選び方について、素材、機能、デザイン、そして注意点まで、詳しく解説していきます。
UVカット機能の重要性
フィギュアの主な素材はプラスチックや塗装でできており、これらは紫外線によって徐々に劣化していきます。紫外線は、窓ガラスを透過して室内に降り注ぐため、たとえ直射日光が当たらない場所でも、長時間さらされ続けることで影響を受けます。
- 変色:特に彩色された部分は、紫外線の影響で色褪せたり、黄ばんだりすることがあります。
- 劣化・脆化:プラスチック素材は、紫外線を浴びることで分子構造が破壊され、脆くなり、ひび割れやすくなることがあります。
- 光沢の低下:表面の光沢が失われ、くすんだ印象になることもあります。
UVカット機能付きのケースは、これらの紫外線を効果的に遮断することで、フィギュアを美しく長持ちさせるための重要な役割を果たします。
UVカット機能付きフィギュアケースの素材と特徴
UVカット機能を持つフィギュアケースの素材として、主に以下のものが挙げられます。それぞれの特徴を理解し、ご自身のフィギュアや設置場所に合わせて選びましょう。
アクリル製ケース
アクリル製ケースは、フィギュアケースとして最もポピュラーな素材の一つです。透明度が高く、ガラスのような光沢感がありながら、軽量で割れにくいというメリットがあります。UVカット機能は、アクリル板自体に練り込まれているタイプと、表面にUVカットコーティングが施されているタイプがあります。
- UVカット練り込み(キャスト製法):アクリル樹脂を溶かし、UVカット剤を均一に混ぜてから板状に成形する方法です。UVカット効果が経年劣化しにくく、長期間持続します。透明度も高く、歪みが少ないのが特徴です。
- UVカットコーティング(押出製法):アクリル板の表面にUVカット機能を持つ薬剤を塗布する方法です。比較的安価に製造できますが、コーティングが剥がれたり、擦れたりすることで効果が低下する可能性があります。
アクリル製ケースを選ぶ際は、「キャスト製法」でUVカット練り込みがされているものを選ぶと、より高い効果と耐久性が期待できます。
ガラス製ケース(UVカットガラス)
ガラス製ケースは、高級感と耐久性に優れています。特に、UVカット機能を持つ「UVカットガラス」を使用した場合、非常に高い遮断率を実現できます。
- UVカットガラス:ガラス自体の製造過程でUVカット機能を持たせたものです。ガラスの表面にコーティングを施すタイプもありますが、ガラス自体に機能がある方が剥がれる心配がなく、耐久性も高いです。
ガラス製ケースは、アクリル製に比べて重く、衝撃に弱いというデメリットがありますが、その分、確かな保護性能と重厚感を提供してくれます。
PET(ポリエチレンテレフタレート)製シート
PET素材は、一般的にクリアファイルやペットボトルなどに使われる素材です。フィギュアケースとしては、安価で軽量なものが多いですが、UVカット機能は、後からコーティングされている場合がほとんどです。
- UVカットコーティング:PETシートの表面にUVカットコーティングが施されています。手軽にUVカット機能を追加できる反面、傷がつきやすく、コーティングの耐久性には注意が必要です。
比較的安価で、一時的な保護や、あまり高価ではないフィギュアの保護には適していますが、長期的な保護を考えると、アクリル製やガラス製の方がおすすめです。
UVカット機能付きフィギュアケースを選ぶ際のポイント
UVカット機能以外にも、フィギュアケースを選ぶ際には考慮すべき点がいくつかあります。
UVカット率
UVカット機能付きケースと謳われていても、その遮断率は製品によって異なります。一般的に、90%以上、できれば95%以上のUVカット率を持つものを選ぶと、より効果的に紫外線を防ぐことができます。製品仕様をよく確認し、具体的なUVカット率を把握しておきましょう。
ケースのサイズと形状
フィギュアのサイズはもちろん、複数並べることを想定しているのか、どのようなディスプレイ方法にしたいのかによって、適したサイズや形状が変わってきます。
- 奥行き:フィギュアの高さだけでなく、台座や付属品も含めた奥行きを考慮しましょう。
- 幅と高さ:複数並べる場合は、横幅や高さを考慮して、収納力も重要になります。
- 奥行き方向:コレクションの量に合わせて、奥行きの深さも確認しましょう。
- 積み重ね:複数購入して積み重ねたい場合は、スタッキング機能の有無も確認すると便利です。
開閉方法と構造
ケースの開閉方法も、使い勝手に大きく影響します。
- 前面スライド式:フィギュアの出し入れが容易で、ディスプレイしたまま作業しやすいのが特徴です。
- 背面開閉式:ケース全体を動かさずに開閉できるものもあります。
- 蓋が取り外し可能:ホコリが入りにくい構造のものや、完全に蓋が外せるものなど、用途に合わせて選びましょう。
- マグネット式、蝶番式:開閉のしやすさや、見た目のデザイン性も考慮して選びましょう。
デザインとインテリアとの調和
フィギュアケースは、単なる収納アイテムではなく、インテリアの一部となります。
- フレームの色:黒、白、木目調など、お部屋の雰囲気に合ったフレームの色を選ぶと、統一感が出ます。
- 脚付きか台座のみか:床置きタイプか、壁掛けタイプかによっても印象が変わります。
- LED照明付き:コレクションをより際立たせるために、LED照明付きのケースも人気があります。
価格と品質のバランス
UVカット機能付きフィギュアケースは、一般的なケースに比べて価格が高くなる傾向があります。しかし、安価すぎるものはUVカット機能が不十分であったり、素材の耐久性が低かったりする可能性もあります。価格とUVカット率、素材、耐久性などを総合的に比較検討し、ご自身の予算内で最適なものを選びましょう。
購入時の注意点
UVカット機能付きフィギュアケースを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 「UVカット」の表示だけでなく、具体的なUVカット率を確認する:単に「UVカット」と記載されているだけでは、どの程度紫外線を防げるのか分かりません。具体的な数値が明記されている製品を選ぶようにしましょう。
- 素材の特性を理解する:アクリル、ガラス、PETなど、それぞれの素材にはメリット・デメリットがあります。経年劣化のしやすさや傷つきやすさなども考慮しましょう。
- レビューや口コミを参考にする:実際に購入した人の使用感や満足度は、参考になる情報源です。
- メーカー保証の有無を確認する:万が一、初期不良があった場合などに備えて、保証期間や保証内容を確認しておくと安心です。
まとめ
UVカット機能付きフィギュアケースは、お気に入りのフィギュアを紫外線によるダメージから保護し、その美しさを長く保つための投資と言えます。選ぶ際には、UVカット率、素材、サイズ、デザインなど、様々な要素を総合的に考慮することが重要です。特に、UVカット練り込みのアクリル製ケースや、UVカットガラス製のケースは、高い保護性能と耐久性が期待できます。これらの情報を参考に、あなたのフィギュアコレクションに最適なケースを見つけて、より一層、コレクションライフを楽しんでください。
