プーと私詳細
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101歳で亡くなられた石井桃子さんの「思い出話」が、さまざまな書籍、雑誌、新聞から集められて1冊の本になりました。昭和の初めに犬養家の子どもたちに読んであげた “The House at Poor Corner” (翻訳の裏事情には悲しい病人の話もあるのです)から始まる「クマのプーさん」との出会い、さらに「ピーターラビット」、「ドリトル先生」、「ピーターパン」、「イングリッシュ・フェアリー・テールズ」など、だれでも知っている童話とその作者、それらを生み出した風土などについて、楽しい話が次々に語られています。どこかで読んだ話も少なくはありませんが、このようにまとまった形での再読も興味深いものです。子どもの本や図書館に着いての見聞録と石井さんご自身の考え方も一読に値します。読了すると、もう一度「プー」や「ピーターラビット」の本を広げたくなるでしょう。