1歳:つかまり立ちをサポートする知育玩具と遊び方

おもちゃ情報

1歳児のつかまり立ちをサポートする知育玩具と遊び方

つかまり立ちの重要性

1歳頃は、赤ちゃんが手や膝で這うだけでなく、床に置いたものを掴んで立ち上がろうとする「つかまり立ち」を始める時期です。これは、赤ちゃんの運動能力の発達における重要なステップであり、バランス感覚や筋力の発達を促します。また、目線の高さが変わり、周囲の環境をより広く認識できるようになることで、知的好奇心も刺激されます。

つかまり立ちをサポートする知育玩具の選び方

つかまり立ちをサポートする知育玩具を選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう。

  • 安全性:赤ちゃんが舐めたり噛んだりすることを想定し、安全な素材で作られているか、小さな部品がないかなどを確認します。STマーク(製品安全協会が定めた安全基準に適合した製品に付けられるマーク)が付いているものがおすすめです。
  • 安定性:赤ちゃんが掴んで立ち上がる際に、ぐらついたり倒れたりしない、しっかりとした安定感のあるものが良いでしょう。
  • 多様な刺激:握る、押す、回すなど、様々な動作を促し、音や色、手触りなどで感覚を刺激できるものが、赤ちゃんの興味を引きつけ、遊びの幅を広げます。
  • 成長に合わせた段階:つかまり立ちの初期段階から、少し慣れてきた頃まで、赤ちゃんの成長に合わせてステップアップして遊べるものが理想的です。

おすすめの知育玩具と遊び方

1. 手押し車・ウォーカー

【玩具の特徴】

手押し車やウォーカーは、つかまり立ちを始めたばかりの赤ちゃんにとって、最も身近で効果的なサポートアイテムです。しっかりと握れるバーがあり、安定感があるため、赤ちゃんは安心して体重を預けて立ち上がることができます。また、前方に進むことで、歩く練習にも繋がります。

多くの手押し車やウォーカーには、ボタンを押すと音が鳴ったり、カラフルなビーズが動いたり、簡単な仕掛けが施されているものも多く、赤ちゃんの好奇心を刺激し、遊びの時間をより豊かにします。

【遊び方】

  • まずは掴まらせてみましょう:平らで安全な場所で、手押し車を赤ちゃんの目の前に置き、バーを掴ませてあげてください。最初は、大人が支えながら、ゆっくりと前に押してあげると良いでしょう。
  • 歩くことを促す:赤ちゃんの興味を引くように、少しだけ前に進んだり、おもちゃの音を鳴らしたりして、歩くことを促します。大人が手を離しても、手押し車が支えになってくれるので、赤ちゃんは安心して歩こうとします。
  • 立ち上がりの練習に:座っている状態から、手押し車を掴んで立ち上がる練習にもなります。根気強く、赤ちゃんのペースに合わせて声かけをしながら行いましょう。
  • おもちゃとしての活用:手押し車によっては、後部にブロックを置くスペースがあったり、取り外し可能な型はめパズルが付いていたりします。これらのおもちゃも活用して、様々な遊びを取り入れましょう。

2. 知育テーブル・アクティビティキューブ

【玩具の特徴】

知育テーブルやアクティビティキューブは、様々な仕掛けが詰め込まれた多機能なおもちゃです。一方の面だけでなく、複数面の仕掛けに触れることができるため、赤ちゃんの指先の発達や、様々な感覚を刺激するのに適しています。つかまり立ちの練習だけでなく、座って遊ぶこともできるので、長く使えます。

歯車を回す、ビーズコースターを動かす、ドアを開閉する、型はめパズル、音が出るボタンなど、多様な仕掛けがあり、赤ちゃんの「なぜ?」「どうなるの?」という探求心をくすぐります。素材も木製のものからプラスチック製のものまで様々で、デザインも豊富です。

【遊び方】

  • 掴まって立つ練習:テーブルの周りを掴んで、立ち上がる練習をしましょう。安定した造りのものを選べば、赤ちゃんは安心して体重を預けることができます。
  • 各仕掛けに触れてみよう:テーブルの周りについた様々な仕掛けを、指先で触って動かしてみましょう。大人が一緒に手を添えて、どのように動くのか、どんな音がするのかを教えてあげると、赤ちゃんの理解が深まります。
  • 回したり、押したり:回す、押す、引くといった動作は、赤ちゃんの指先を器用に使う練習になります。最初はうまくいかなくても、繰り返すうちにできるようになります。
  • 見立て遊びの導入:「これは電話だよ」「これは時計だよ」など、おもちゃの仕掛けを言葉で説明することで、赤ちゃんの言葉の発達にも繋がります。

3. 積み木・ブロック(大きめのもの)

【玩具の特徴】

1歳児が扱うには、誤飲の心配がない、大きめで安全な素材の積み木やブロックが適しています。これらは、つかまり立ちの足場としてだけでなく、積み上げて崩すといった基本的な遊びを通して、赤ちゃんの創造性や空間認識能力を育みます。

木製のものは、温かみがあり、丈夫で長持ちします。カラフルなものや、異なる形、異なる手触りのものを選ぶと、赤ちゃんの興味を引きつけやすいでしょう。プラスチック製のブロックも、軽くて扱いやすいものがあります。

【遊び方】

  • 足場として活用:大人が積み木をいくつか積み上げ、赤ちゃんに掴まらせてみましょう。不安定すぎないように、安定した土台を作るのがポイントです。
  • 積み上げて崩す:大人が積み木を高く積み上げ、赤ちゃんに「いくよー、ばあ!」などと声をかけながら、一緒に崩してみましょう。崩れる時の音や感覚は、赤ちゃんにとって楽しい刺激となります。
  • 積む練習:最初はうまく積めなくても、大人が手本を見せながら、一緒に積む練習をします。一つ積めたら褒めてあげると、赤ちゃんは達成感を得られます。
  • 色や形を意識:「赤い積み木」「丸い積み木」など、色や形に言及しながら遊ぶことで、赤ちゃんの認識力を養います。

4. バランスボード・シーソー(簡易的なもの)

【玩具の特徴】

赤ちゃんのつかまり立ちをサポートする目的であれば、あまり複雑なものではなく、簡易的で安全なバランスボードやシーソーがおすすめです。これらは、不安定な感覚に慣れることで、赤ちゃんのバランス感覚を養うのに役立ちます。掴む場所があったり、安全に配慮された設計のものが良いでしょう。

床に置くタイプの、緩やかなカーブを描いたバランスボードや、低めのシーソーなどが考えられます。素材は、滑りにくく、床を傷つけにくいものが望ましいです。

【遊び方】

  • 補助をしながら乗せてみましょう:大人がしっかりと支えながら、赤ちゃんをバランスボードやシーソーに乗せてみましょう。最初は、ごくわずかな傾きから始めます。
  • 揺れや傾きに慣れる:赤ちゃんの様子を見ながら、ゆっくりと揺らしたり、傾けたりして、不安定な感覚に慣れさせます。怖がらないように、優しく声をかけながら行いましょう。
  • 掴む練習:ボードの縁や、付いている手すりなどを掴む練習を促します。掴むことで、自分でバランスを取ろうとする意識が芽生えます。
  • 楽しみながら!:「ゆらゆら~」「ぐらぐら~」など、擬音語を使いながら、遊びの要素を取り入れることで、赤ちゃんは楽しみながらバランス感覚を養えます。

安全に遊ぶための注意点

つかまり立ちの練習は、赤ちゃんの安全を最優先に行いましょう。:

  • 周囲の安全確保:おもちゃの周囲に、硬いものや尖ったものがないか確認し、赤ちゃんがぶつかっても怪我をしないように、柔らかいマットなどを敷くのがおすすめです。
  • 大人の見守り:つかまり立ちの練習中は、常に大人がそばで見守り、万が一の事故に備えましょう。
  • 無理強いしない:赤ちゃんが疲れていたり、嫌がったりする様子が見られたら、無理強いせず休憩させましょう。
  • おもちゃの定期的な点検:おもちゃに破損がないか、部品が外れていないかなどを定期的に確認し、安全な状態で使用しましょう。

まとめ

1歳頃のつかまり立ちは、赤ちゃんの身体的・知的な成長にとって非常に大切な時期です。適切な知育玩具と、愛情のこもった遊びを通して、赤ちゃんは楽しみながら、この重要な発達段階を乗り越えていくことができます。赤ちゃんのペースを大切にしながら、日々の成長を温かく見守り、応援してあげてください。